本編で描かれなかった話が満載の『僕だけがいない街9巻』感想とネタバレ

シェアする

SNSボタン下

こんにちは、コアラッコです。

「僕だけがいない街」は8巻で完結しましたが、ハッピーエンド(?)で終わって良かったです。

続編が出るとは思ってませんでしたが、9巻が出てたのでとりあえず買って読んだら泣けました。その感想とネタバレを少々書いていきます。

スポンサーリンク
レクタングル広告大

「僕だけがいない街9巻」のネタバレ

9巻は本編で描かれることのなかった主人公・悟の周辺の登場人物の視点で描かれる4つの短編で構成されています。

1 Re:雛月加代編

悟が事故で意識が目覚めないことを担任から告げられ、ひどく落ち込む雛月だったが中学生になってからも毎日のように悟の病室に訪れては意識のない悟に一生懸命話しかけます。

©僕だけがいない街9巻

悟の母親、藤沼佐知子を「お母さん」と呼び慕う雛月。

いつものように病室に向かうとそこには空っぽのベットだけ。そこに賢也が現れ長期療養のできる本州の病院に転院したことを告げられ、佐知子からの手紙を渡される。

その手紙には雛月の献身的な行動が佐知子の心を明るく照らしてくれたこと、それに感謝していること、しかし「今」を大切にしてほしいことが書かれていました。

自分たちも雛月も新しいステップに進まければならないと、黙って転院したのは佐知子の優しさでした。

©僕だけがいない街9巻

2 Re:小林賢也編

弁護士の父と専業主婦の母を持つ裕福な家庭で育った賢也は、何事もそつなくこなし自分とまわりを客観的に見ることのできる子どもだったが、ある日ひとりの友人に友達がいないだろと指摘される。

その友人カズに自分たちの秘密基地に連れられ仲間を得た賢也は「自分だけが特別じゃない」と理解した。

©僕だけがいない街9巻

それから幾日か経った頃、クラスメイトの雛月が家族から虐待を受けていると気づいた賢也だったが、先生が気づかないはずないと何も行動しなかった。

そんな中、悟も同じように虐待に気づきどんどん行動を起こしていく悟を見て自分を恥じる賢也。

©僕だけがいない街9巻

自分の「足りなさ」を悔しがり、仲間の良いところを素直に吸収できるようになっていく賢也は、悟と行動をともにしていく中で悟の覚悟に憧れ、その覚悟を自分も追い続けていた。

しかし、悟は事故で意識不明となったため、賢也は目の前が真っ暗になり自分が何をすべきか見失った。

悟が眠りについてから一時何もする気が起きなかった賢也だが、仲間に励まされることで悟が喜ぶこと、つまり真犯人を探し出すことを決意する。

©僕だけがいない街9巻

事件の資料がある父親の書斎に忍び込む賢也だが、父親に見つかってしまう。

後日、父親から覚悟だけ決めても犯人を追い詰める力はまだないこと、いまやれるべきことをやれと諭される。

賢也は今は準備期間だと吹っ切れて弁護士になるため学業に専念するようになり、札幌の進学校へ進むことになった。

以前潜り込んだときから父親の書斎には鍵が取り付けられていたが、寮に入ってしまえばもう資料を手に入れられる機会も少なくなってしまうからとドアのぶに手をかける賢也。

予想に反して扉には鍵がかかっていなかった。以前忍び込んだときからずっと。

父親から自分がどれほど信頼されていたかを知り涙する賢也。

©僕だけがいない街9巻

父親の資料を見て真犯人の目星がついた賢也は悟のいる関東の大学に進学しようと決めていた。

父親から北大に進学するための学費と下宿のための金額が入った通帳を渡され、これなら少しバイトすれば関東の大学にいけると喜ぶ賢也。

そのとき母からも賢也のやりたいことのために時間を使ってねと充分過ぎる金額が入った通帳を渡される。

©僕だけがいない街9巻

母と自分とがどこか対等だなんて思っていた自分を恥じて、同時に自分の母も悟の母親と同じように「母親」であったことを理解し誇らしく感じた賢也。

眠る悟を前に「俺もお前もひとりぼっちの瞬間なんてなかったんだな」と語る賢也。真犯人を追い続けることが自分の使命だと固く決意する。

それから数年後、真犯人が起こした別の事件が時効となりその被害者の家に前で雨に振られている賢也の前に同じようにずっと真犯人を追い続けているルポライターの澤田さんと出会う。

同士を得て、賢也は弁護士となり犯人を追い詰めるための力を蓄えていく。

そして賢也の携帯に一通のメールが悟の母から届く。「起きたよ」と。

©僕だけがいない街9巻

3 Re:藤沼佐知子編

この章は悟の母、藤沼佐知子の視点でタイムリープ後の悟との生活について描かれている。

最近になって標準語を話すようになったり、一人称が変わったりと違和感を覚える佐知子。それを習慣となっている日記に書き記していく。

佐知子は悟が人やモノにあまり執着しないことを危惧していて、その原因は佐知子とその夫が離婚したことにあると考えていた。

©僕だけがいない街9巻

悟が幼い頃、弱っていた子犬を連れて帰ってきたが最初だけ世話し、翌日から子犬の世話をしないようになった。

その犬は3日後に死んでしまったが、悟が泣かない姿をみて佐知子は本気で向かっていって失う怖さから自分の心を守ろうとしていると感じて悲しんだのだった。

ある日雛月と悟が一緒に下校しているところを目撃し尾行をはじめる佐知子。そこで目撃したのは雛月を虐待している母親と口論している悟の姿だった。

©僕だけがいない街9巻

この光景や雛月を夜に自宅に連れてくるなど途中で投げ出さなかった悟の覚悟を見て嬉しくなる佐知子。そして自分も覚悟を決め雛月の件はとことん付き合うことを決めるのだった。

©僕だけがいない街9巻

4 Re:片桐愛梨編

片桐愛梨編ですが本編の片桐さんの役割とかふんわりとしか覚えてなくて細かいことは書けません!(笑)

社会人3年目くらいでおそらく23歳くらいになった片桐さんが3年勤めた事務所を辞め、無職のカメラマンとなった時期が描かれています。

この章は短く、印象的なカットが多いのが特徴です。

©僕だけがいない街9巻

©僕だけがいない街9巻

スポンサーリンク

「僕だけがいない街9巻」の感想

9巻を読んで思い出したというかはっきりとわかるのが「僕だけがいない街」という作品が家族愛や友情など人の優しさについて描かれている作品だったということです。

もちろんミステリーやサスペンス要素もあって先の読めない展開にワクワクさせてくれますが、こんな家族がいたらいいな、こんな友達が欲しかったなと思える優しい人たちに溢れていて登場人物に幸せになってほしいと思えました。

おそらくこれで僕だけがいない街は完全に完結したと思いますがアニメ2期やこの9巻のOVA化などもあるかもしれないので楽しみに待っていようと思います。

スポンサーリンク
レクタングル広告大